鼻は顔の中心に位置している為、目と同様に顔の印象を大きく左右する大切なパーツです。
人は1人1人、目や口、顔の大きさが異なります。
バランスを無視して鼻の横幅が狭ければいい、鼻が高ければいいわけではありません。
鼻は顔の中心になりながらも、目立たない存在であることが重要です。
鼻の手術の目的は、あなたの顔の構造や雰囲気に、望ましい鼻を適合させることです。
正面の顔、横顔が綺麗なラインでトータル的にベストなバランスであることが、より一層青を引き立たせてくれます。
それでは、鼻の手術の種類を上げてみましょう。
・隆鼻術(鼻を高く)
・鼻尖縮小術(ダンゴ鼻形成)
・鼻翼縮小術(小鼻の縮小)
・整鼻術(ワシ鼻)
・プチ整形(鼻)
・隆鼻入替
・鼻介軟骨移植
一昔前、鼻の手術といえばシリコンプロテーゼを鼻背全体に挿入することが主流でしたが、昔と違い今の日本人の鼻はよく発達しているので、そう思う必要は少なくなっています。
その背景には、L型プロテーゼが鼻先から飛び出したり、皮膚から透けて見えてしまうなどの事件が起こり、一般人にも知られるようになったからかもしれません。
ただし、ここで誤解をして欲しくないのは、
必ずしも「L型プロテーゼ」がダメなわけではありません。
問題なのは、その方に合わないサイズの「L型プロテーゼ」を用いたこと。
それにより、位置がずれ、数年~10年の間に問題が起きてしまっていることです。
大手美容外科で多いのが、どんな方にも同じサイズのプロテーゼを使用していること。
また、石工マスクなどでサイズも測らず、医師が手術直前に目分量でプロテーゼを切っていることにあります。
プロテーゼによる隆鼻術はポピュラーであり、簡単なものだと思われがちですが、実は難易度の高い治療です。
その理由に、長年の豊富な経験と症例数、そして技術、さらには美的デザインセンスが問われるからです。
経験豊富の医師からすれば「正しい位置」にプロテーゼを挿入することは朝飯前なのかもしれませんが、それでも念には念をと、デジタルX線を使用し、術前に鼻の形状(骨の形・大きさ・軟骨の厚さ、形・皮膚の厚さ)を正確に診断するところもあります。
さらにいうと、「L型プロテーゼ」が適している方は、皮膚が厚めの方です。
逆にいえば、皮膚が薄い方は適していません。
鼻先を尖らせる無理な位置で挿入してしまえば、数年の間に皮膚から透けて見えてしまいます。(飛び出す可能性もあります)
「L型プロテーゼ」のデメリットは、鼻先が左右に曲げられない事です。
通常人間の鼻先は、左右に動かせますが「L型プロテーゼ」で固定している鼻先は、下からも、左右にも動かせません。
それが不自然で嫌だと思われる型は、「鼻介軟骨+I型プロテーゼ」になります。
(皮膚の薄い方もこちらになります)
鼻筋はI型プロテーゼ、鼻先は鼻介軟骨になり、自然に鼻先は曲がります。
ただしデメリットは、耳に傷跡が残ることです。(片方の耳)
それによりメガネをかける時、片方に傾いたりなど、障害が起きる場合があります。
<例>
右:合わないサイズのL型プロテーゼを挿入している為、鼻先が上を向きダンゴ鼻になってしまっているケース。
左:オーダーL型プロテーゼにより鼻先が改善。L型プロテーゼでも何も問題なく綺麗に仕上がっているケース。