カウンセリングからオペまでの日数ですが、初めて行くクリニックで「カウンセリング当日にオペ」ということだけは避けて下さい。
少なくとも2週間くらい開けて欲しいです。
また、1人の医師の意見を鵜呑みにしないで下さい。
出来れば最低2人~5人、医師のカウンセリングを受けて下さい。
理由は下記で述べますが、1つの術式に対しても方法は様々です。
1人の医師の意見だけでは情報が不十分です。
もっと自分に適している方法が、他にあるかも知れません。
その選別を、カウンセリング当日に判断出来るとは到底思えないからです。
地方に住んでいる方が、飛行機や泊まりで東京に行き、オペをすることは稀ではありません。
ただ、初めて行くクリニックで「カウンセリング当日にオペ」という日程だけは組まないで下さい。
地方の方の場合、日程的にも金銭的にも厳しいことは十分分かります。
だけれども、「1回やったら終わり」ではないのです。
クリニックとの相性、医師との相性、医師の経歴や性格、自分に1番合うクリニックを見つけて欲しいのです。
それは万が一、失敗した時の為でもあります。
相性の悪い医師ですと、失敗後は口論になりかねません。また、「言った言わない」の世界になり嫌な思いをするのは自分です。訴訟となれば労力を使う事になるのは目に見えています。泣き寝入りをする場合が多いのもこのケースに多いです。
ですが心から担当医を信頼し、すべてを任せることが出来る医師であれば、ダウンタイムの不安感も軽いものになりますし、万が一自分の希望通りにならなかったとしても、その要望を素直に伝えることが出来るはずです。
1日でも早く整形して、これからの人生を謳歌したいと願う気持ちは分かりますが
だけれども、計画なしの衝動的な感情で受けてしまうと悲惨な目に合います。
それだけは肝に銘じておいて欲しいと思います。
カウンセリングからオペ当日まで。
クリニックに足を運ぶ回数は、最低2回(カウンセリング+オペ当日)
血液検査など必要ならば、3回(カウンセリング+血液検査+オペ当日)
が最低必要ですが、再カウンセリングになればもっと必要になります。
分からないことは後ほどメールで相談でも良いですが、やはり直接医師に聞いた方がダウンタイムの不安感も取り除けるはずです。
ボトックスやヒアルロン酸など
いわゆる「プチ整形」と呼ばれるものに関しては(体内に吸収され、いずれなくなってしまう為)カウンセリング当日でも問題ありませんが
目の切開手術だったり、鼻の手術だったり、局所麻酔で出来てしまうものに関しては注意が必要です。
全身麻酔などの大掛かりな手術には、血液検査が伴います。
最低でも1週間前には(1ヶ月前から可能)血液検査が必要となるので「カウンセリング当日にオペ」ということは不可能なので安心ですが、局所麻酔の場合は違います。
初めて行くクリニック。
その医師について知識が浅い状態で、人生を左右するかもしれない手術を、安易に決めないで欲しいのです。
1つの部位を取っても、医師によっては術式やアプローチ方法が違います。
医師が10人いたら、10通りの考えがあると思っても過言ではありません。
「目を二重にしたい」
そんなオーソドックスな手術でも、埋没法なのか、切開法なのか。
また、元々一重なのか、奥二重なのか、それによってもアプローチ方法は異なってきます。
奥二重で瞼に脂肪のある人が二重の手術を受けると、返って厚ぼったい(眠たそうな)目になりがちです。それを改善する為に、まず瞼の脂肪を取る場合があります。
二重の手術と同時に瞼の脂肪除去は出来ますが、希望する目元の形によってはそのアプローチ場所が「眉下」からという選択もあります。(眉下切開脂肪除去)
そして、自分に合う二重はどれなのか?
末広型なのか、平行二重なのか?
1つの部位を取っても、いくつも選択肢はあるのです。
また、美容整形には「ベストな順番」というものあります。
例えば瞼の脂肪が多い人が、脂肪除去をしないで二重の手術を受けた場合、腫れぼったい目元になってしまいます。
その後、それが嫌で脂肪除去の手術をした場合、二重の手術の効果が半減してしまいます。
(費用も無駄になります)
その場合、まずは「瞼の脂肪取り」→「二重の手術」
瞼が薄くなったお陰で、より二重のラインが綺麗にすっきりします。
また、瞼の脂肪取り+眉下の幅を狭くする術式の眉下切開脂肪除去では、二重の幅が広くなる場合が多いので、結果二重の手術を受けなくて済む場合があります。
二重の幅をもっと広くしたいと希望される場合は別ですが、本来2つの術式を受ける予定だった方も1つだけで済み、結果経済的な負担も軽減します。
二重の幅は広ければ良いというわけではなく、返って眠たそうな目元になってしまう場合があるのでバランスが大事です。
しばらく眉下切開脂肪除去だけで様子を見る、なんて方も多いです。
フェイスリフトでは、頬の脂肪吸引を同時に行うことで、より引き上げ効果が上がります。
でも「同時に脂肪吸引」を行っていないところでは、その案内はされません。
いかに、受ける側にも知識が必要ということがお分かりになるかと思います。
勉強をしている患者には、医師も一目おきます。
そして精一杯、患者の要望に答えようとするでしょう。
それが手術成功へ導く鍵となるはずです。
長々と述べて来ましたが、このように、1つの部位を取っても方法は様々です。
よって、1人の医師の意見だけを鵜呑みにしてはいけません。
この情報化社会、美容整形においても、ある程度の知識は持っておくべきです。
医師もそれが前提の上で話しをしてきます。
患者という立場でも、知識を持っていないと大変なことになります。
医師は聞かれたことには答えるけど、余計なことは言いません。
どれだけ自分で情報収集をするか、それが名医を見抜く鍵にもなります。
「セカンドオピニオン」という言葉があるように、
今は受ける側にも責任があるということです。